憲法しんぶん速報版

25号

小泉改憲発言に怒りの5・3憲法集会

東京で5千人、全国的にも昨年上まわる

 小泉内閣が発足して初めて迎えられた「憲法記念日」の5月3日。小泉首相の集団的自衛権行使を、9条の明文改悪と解釈の変更による両面から追求するとの発言や、国民に改憲慣れさせるため首相公選から手をつけるという発言など、突出した改憲発言に、全国で怒りの声がまきおこりました。

 憲法会議や「許すな!憲法改悪・市民連絡会」などによる東京・日比谷公会堂の「2001年5・3憲法集会」は、開場前から長蛇の列ができ、たちまちあふれた参加者は、ロビーで、さらに場外に設置されたスピーカーで話に聞き入り、さかんな拍手をおくりました。
 集会では、労働者、女性、高校生、宗教者らの「各界からの発言」、高校生らの憲法劇、チェロの演奏がおこなわれました。つづいて、志位和夫・共産党委員長、土井たか子・社民党党首、評論家の加藤周一氏、作家の澤地久枝さんらが熱のこもったスピーチをおこないました。
集会後、参加者らはカスタネットをならし、横断幕、プラカードを掲げてにぎにぎしく銀座パレードをおこない、「9条を守ろう」と訴えました。
 なお、当日開場で寄せられたカンパは120万円をこえました。

共同の輪、地方にも広がる

 5月3日に全国各地で開かれた憲法集会の参加者は、ほとんどのところで昨年を上まわり、小泉内閣の改憲発言にたいする怒りの大きさを示しました。
 さらに、東京で実現した共同の輪は地方にも広がり、すでに共同の組織がつくられている高知、香川で共同の集会が開かれたほか、長野では県憲法会議と県護憲連合が共同のアピールを発表し共同の宣伝をおこないました。また石川では、県憲法会議と県憲法を守る会の共同の集会が実現しました。

各地の集会の結果

  (1)主催(2)主な講師と講題(3)参加者

 【北海道】(1)憲法会議、革新懇談など4団体(2)小森陽一・東京大教授「憲法のこころと歴史の真実」(3)600人
 【秋田】(1)実行委員会(2)松井繁明・弁護士「今日の改憲策動と私たちのたたかい」(3)120人
 【山形】(1)実行委員会(2)高橋哲哉・東京大大学院助教授「歴史認識と憲法の未来」(3)300人
 【宮城】(1)憲法会議(2)長谷川正安・名古屋大名誉教授「21世紀の日本を拓く日本国憲法」(3)300人
 【茨城】(1)憲法を守り生かす茨城ネットワーク(2)早乙女勝元・作家「私の初心、そして明日へ」(3)220人
 【埼玉】2日(1)憲法会議(2)小林和・民研事務局長「憲法・教育基本法と教科書」(3)150人
 【神奈川】(1)憲法会議(2)小林武・南山大教授「憲法と21世紀日本のあるべき姿」(3)300人
 【山梨】(1)実行委員会(2)坂本修・弁護士「労働者の権利と憲法」(3)80人
 【長野】*県(1)憲法会議(2)大原穣子・俳優「仕事と憲法」(3)60人
*松本市(1)実行委員会(2)中島嘉尚・弁護士「今、憲法は…」(3)100人
 【石川】(1)憲法会議、憲法を守る会など4団体(2)パネル討論「外国人の見た日本の憲法・教科書」(3)200人
 【富山】(1)実行委員会(2)篠原巌・富山大助教授他、(3)60人
 【静岡】(1)憲法会議(2)二宮厚美・神戸大教授「憲法で拓こう21世紀の平和と福祉」(3)200人
 【岐阜】(1)憲法会議(2)市橋克哉・名古屋大教授「地方分権法の1年―行革と地方自治」(3)50人
 【愛知】(1)憲法会議(2)辛淑玉・人材育成コンサルタント「アジアの中の日本―共生をめざして」(3)2200人
 【三重】(1)憲法会議(2)元山健・東邦大教授「憲法が示す日本のあるべき姿」(3)80人
 【滋賀】(1)実行委員会(2)パネル討論=小泉親司・参議院議員、武永淳・滋賀大助教授(3)120人
 【京都】(1)実行委員会(2)対談=茂山千之丞・狂言師、寿岳章子・国語学者(3)600人
 【大阪】(1)憲法会議(2)創作劇「ともに希望を語るとき」他(3)400人
 【兵庫】(1)憲法会議(2)構成劇「いつも心に憲法を」(3)450人
 【鳥取】(1)鳥取西部憲法会議(2)各界からの報告と討論(3)50人
 【広島】(1)実行委員会(2)三上満・教育評論家「子どもたちとともに21世紀を」、ミュージカル憲法劇(3)600人
 【香川】(1)平和憲法を生かす香川県民の会(2)基調講演=杉原泰雄・一橋大名誉教授(3)700人
 【高知】(1)実行委員会(2)渡辺久丸・島根大教授「安保50年と改憲問題」(3)400人
 【福岡】(1)実行委員会(2)基調講演=西嶋有厚・福岡大名誉教授「教育国民会議がめざすもの」(3)220人
 【長崎】(1)実行委員会(2)新井信之・長崎外国語大教授「憲法調査会を調査する」(3)60人