憲法しんぶん速報版

20号

5・3憲法集会を成功させましょう

 憲法を生かし九条擁護の共同広げる場に

 5月3日の憲法記念日が近づいてきました。憲法調査会を足がかりにした憲法改悪の企てだけでなく、自公保政権は有事立法の制定や教育基本法の改悪、現行9条のもとでも集団的自衛権の行使を認めることを画策するなど解釈改憲の動きも強めています。各地で計画されている5・3集会の意義はますます重要になっています。                     

憲法会議など6団体で事務局を構成する東京の「2001年5・3憲法集会」は、これまでプログラムの内容がほぼ固まってきました。

<各界からの発言>吉武輝子(評論家)、武田隆雄(日本山妙法寺)、高校生、平和憲法を広げる会(狛江)、女性の憲法年連絡会、有事立法反対労組

<スピーチ>加藤周一(評論家)、澤地久枝(作家)、志位和夫(共産党委員長)、土井たか子(社民党党首)

<文化行事>中高大生らの憲法劇/チェロ演奏・福村忠雄

成功に向け、多数の参加を

実行委員会では、5・3集会成功に向けて、次の計画をたてています。
◇ とき 4月17日
17時〜18時 共同宣伝行動
   (JR・水道橋駅・お茶の水側)
18時30分 第三回実行委員会
(文京区民センター)

各地の企画も続々決定(1)

 【宮城】 第32回県民憲法集会/21世紀の日本を拓く日本国憲法(長谷川正安・名大名誉教授)/仙台弁で語る日本国憲法(川端英子・のぞみ文庫)  
 【神奈川】 日本国憲法の改悪を許さない県民のつどい/憲法と21世紀のあるべき日本の姿(小林武・南山大学教授)
【愛知】 憲法施行54周年記念市民のつどい「共に生きるそれは憲法のこころ」/アジアのなかの日本――共生社会をめざして(辛淑玉・人材育成コンサルタント)/コント21世紀の憲法を笑う(ザ・ニユースペーパー)/新たな世紀と憲法のこころ(森英樹・憲法会議事務局長)
 【京都】 憲法は怒っている「府民がつくる憲法調査会」/国会の憲法調査会の現状と問題点・憲法調査会報告(教育、女性の権利、福祉、平和)/狂言と対談(茂山千之丞、寿岳章子)
 【広島】 2001年憲法集会・マイライフ・マイ憲法/憲法を高くかかげて、子どもたちとともに21世紀を(三上満・教育研究家)/ミュージカル風憲法劇?8「あなた任せはサヨウナラ」
 【高知】 輝け!日本国憲法5・3県民のつどい/安保50年と改憲問題――改憲の源流を考えながら(渡部久丸・島根大教授)
 【長崎】 市民が調査する日本社会と憲法/憲法調査会を調査する(新井信之・長崎外語大学)/各界からの発言

世論誘導の「読売」調査

 「読売」4月5日付は同社の憲法世論調査結果を発表し「『改正賛成』4年連続過半数」などとしています。他の同種の調査に比べて異様といえるのは、「改正する方がよいと思う理由」の選択肢です。「アメリカに押しつけられたから」(24.3)、「自衛隊の存在を明文化するため」(18.9)、「権利の主張が多すぎ義務がおろそかにされている」(30.6)「国際貢献に対応できない」(50.7)など同社の主張しかなく、最近の他の調査で改憲賛成の理由の上位を占める「環境権」「知る権利」あるいは「首相公選」などを選択する余地がありません。世論誘導の調査といわざるをえません。主な数値は次のとおりです。

◇改憲に 賛成54.1  反対28.4
      答えない17.6
◇改憲に反対する理由
 国民に定着しているから(48.4)/世界に誇る平和憲法だ(30.4)/人権、民主主義が保障されている(27.2)/改正すると軍事大国になる(23.2)

『月刊憲法運動』5月号

300号記念の資料特集

 「月刊憲法運動」5月号は創刊300号を記念して資料特集を組みました。

【第一部】 政党の改憲論議/自民党(01年運動方針、党内各派閥の改憲構想、国防部会・安全保障提言)/自由党「新しい憲法を創る基本方針」/公明党(重点政策、調査会における赤松正雄議員の会見発言、付・池田名誉会長提言)/民主党(鳩山代表の改憲発言、党調査会の運営方向)

【第二部】 憲法調査会の1年――総集編(衆参憲法調査会の発足から本年1月までのすべての会議について、自由討議の場合は全議員の発言、参考人公述の場合には参考人の発言について、その要旨を紹介しています)

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