憲法しんぶん速報版

13号

第3ラウンドにはいる憲法調査会

『憲法運動』誌大量普及し、運動、組織の軸に!

 国会の憲法調査会は来年2月以降、これまでの憲法の「総論」の論議から「各論」の論議に移ろうとしており、これと並行して自由党「新しい憲法を創る基本方針」、自民党・山崎拓氏の改憲構想なども相次いで発表されています。2001年は憲法をめぐる対決がますます鋭くなろうとしています。

第36回総会を3月24日に

12月20日に開かれた中央憲法会議の担当常任幹事会では、本年1年間の憲法調査会の動向などを論議し、学習・宣伝活動を文字どおり草の根から盛り上げることが急務となっていることを確認しました。そのうえで、つぎのような当面の方針を確認しました。

(1)団体・地域に学習や宣伝を推進する核を無数につくるため、『月刊憲法運動』の大普及運動にとりくむ。そのため、1月号を大幅に増刷し、見本誌として活用しながら定期購読者を組織する。(なお、全労連はすでに12月号を115部使って取り組み中)

 【1月号の主な内容】

今なぜ「新しい人権」「首相公選」か? (上)    一橋大学 渡辺 治
第150国会の[憲法調査]              福井大学 塚田哲之
資料・自由党の改憲構想その他

(2)憲法調査会の1年の経過を踏まえ、今後の運動の方向を論議する第36回全国総会を来年3月24日に予定する。

(3)6団体のよびかけでひらかれる来年の5・3憲法集会を、広範な共同の力で成功させるよう奮闘する。

衆院調査会の今後の日程

 衆院の憲法調査会は、12月21日、つぎのようなことを確認しました。
(1)「21世紀の日本のあるべき姿」に関する調査について
*2月8日 参考人質疑=高橋進(東大教授)、西澤潤一(東北大前学長)
*2月22日 しめくくりの自由討議
(2)地方公聴会について、自民党から来年4月以降におこなうとの提案があり、年明けに協議することになった。
(3)地方自治体の首長、都道府県議会議員に憲法に関するアンケートを実施するか否か、あらためて協議する。

5・3集会実行委発足

2001年5・3憲法集会にむけて、憲法会議、憲法を生かす会など6団体がよびかけた実行委員会結成の会議が12月11日開かれました。会議には、中央・東京の憲法会議やその参加団体、地域の9条の会、憲法を生かす会とともに、共産党、社民党、新社会党などの政党代表も参加しました。
会議では、6団体の提案にもとづき、とりあえずつぎのことを確認しました。
◇来年5月3日、東京・日比谷公会堂で共同の集会をひらく。
◇実行委員会は、「非暴力。他を誹謗しない」広範な団体で構成し、一致点にもとづき運営する。
◇事務局は当面、会議をよびかけた6団体とする。
会議では、集会の名称や内容、財政についても意見交換をおこない、次回以降集約していくことにしました。
次回実行委員会はつぎのとおり。
日時 1月30日 18時30分
会場 文京区民センター

2・11集会の取り組みを

 憲法会議、歴史関係団体、国民文化会議などでつくる「紀元節」問題連絡会議が主催する2・11集会の要綱が決まり、取り組みがはじまっています。
◇ 名称「改悪許さず憲法を生かす21世紀に 2001年2・11集会」
◇ 日時 2月11日 13時30分
◇会場=八丁堀・労働スクエア東京
◇講演
 *憲法調査会の論議と21世紀の日本 名古屋大学教授・森英樹
 *今こそ教育を私たちの手に
    都教組教文部長・糀谷陽子
 *特別報告=アジアで考えた日本の歴史
    大学生・荒井千帆
◇参加費 500円
※チラシできています。必要枚数ご連絡を

12・8に各地で

 【群馬】 結成1周年目をむかえ、総会を開催。個人・団体会員を増やすことや改憲阻止をめざす共同を広げる方針などを決めました。
 第二部として「教育基本法の見直し」をテーマに鈴木恭二事務局長が問題提起をおこない討議しました。
 【千葉】 「憲法の心を21世紀に」をテーマに恒例の憲法集会を開催。三上満・教育文化センター代表委員が講演し、石原慎太郎、中曽根康弘氏らの改憲論を批判しました。
 【石川】 第10回総会をひらき、県選出国会議員への要請行動や毎月一回の憲法集会などの方針を決めました。総会後、「再び戦争は許さない12・8平和を守るつどい」を開き、菅野昭夫弁護士が講演しました。